2007年09月24日

勝手に映画紹介

拙ブログでは極めて珍しくも映画を紹介してみたい。


『0(ゼロ)からの風』という映画だ。
もう既に全国あちこちで上映されているらしい。
公式HPのアドレスを貼っておいたので上映館についてはこちらをご参照あれ。

http://www.zero-karano-kaze.com/contents/intro.php



ストーリーやキャストもこちらに詳しい。鈴木共子さんという造形作家がおられる。
彼女は生命の大切さを訴える「生命のメッセージ展」を全国で開催している。

彼女が「命のメッセージ展」を始めるきっかけになったのは一人息子の
零さんが交通事故によって命を奪われたことだ。
19歳と6カ月、ようやく人生の第一歩を踏み出そうとした時に、
飲酒、無免許、無車検、無保険、スピード違反という悪質の極みの
ドライバーに命を奪われた。


零さんがあこがれの早稲田大学に合格したとき
「今の俺はやりたいことばかりの好奇心のかたまりで、
まだ何も手にしていない。これから一つひとつ手にしていって
俺という人間を生きたい!」と話していたという(鈴木さんの手記より抜粋)。
それから1ヶ月も経たない間の出来事だったという。
2000年の4月のことである。

加害者であるドライバーは過去に数度、事故を起こした、所謂常習犯である。
無免許・無保険・無車検だったのもそのせいである。
しかし、当時の法律での罰則は最高刑でも5年、業務上過失致死の適用でしかない。

鈴木さんは他の交通事故被害者のご遺族の方々と街頭に立ち、署名活動を行う。
約2年間で集まった署名は37万にも及び、これが契機となって
道路交通法が改正され「危険運転致死傷罪」が新設となったのは記憶に新しい。
ご遺族の方々の無念な思いがついに国を動かしたのだ。
(しかし、零さんの事故についてはこの法律は適用されていない)

実は鈴木さんは十数年前に、やはり造形作家であったご主人を癌で亡くしておられる。
最愛で唯一の生きがいであった息子さんを失ってしまった鈴木さんは
次なる驚くべき行動に出る。
零さんが通いたくてもついにその願いが叶わなかった早稲田大学の受験を決意し
3度目のチャレンジでついに同じ学部・学科への合格を果たした。

映画『0(ゼロ)からの風』を撮った塩屋俊監督はそのときのニュースを知り
それから4年の取材を敢行し、この映画を製作した。
映画は実話を元に作られてはいるがノンフィクションではない。
決して商業ベースに乗ったものではないし、監督自身が何百もの企業を回り
寄付や協賛で支えられて出来上がった映画である。
映画の収益も経費を差っぴいて寄付することを検討しているということだ。

先週末、舞台挨拶のため福岡市に訪れていた監督がFMラジオに出演し、
そのことで僕もこの映画のことを知った。
福岡市では1年前、幼い子供さん3人が犠牲になるという、痛ましい事故が
あったせいか一番反響が大きかったそうである。
この事故にしてもいまだ裁判で係争中である。

ラジオでの話で、福岡市から危険運転防止のキャンペーン・フィルムを
監督に撮ってほしいという要望があったそうだ。予算0で(!)
監督は主演の田中好子に相談し(実は昔の同期生らしい)、何とロハで
この話を引き受けたそうである。
これはちょっとした裏話であるが、いい話だなと思う。


僕も話を聞いて、車のハンドルを預かる一員として是非、この映画は
見ておきたいと思う。
人気どころの女優・俳優が出るわけでないし、人気バンドのリーダーが
主題歌を歌うわけでもない、多分映像も地味な作りだとは思うが
こういう映画がもっと話題になるようなら、そう捨てたもんじゃない。
そう思う。
posted by 地味・・・偏 at 02:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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